| 2006年08月04日 |
怒る技術
怒りは、どんな怒りでも適度に放出ことが必要で、ウィーンでの生活で怒りの表現方法を学んだという著者。
相手に直接伝達することは至難の業ですが、放出自体に意味がありますから、たとえ相手に自分が怒る理由が伝わらなくても「怒っていること」が伝わればいいと著者はいう。
しかしながら、いつも「ほんとうに」怒っていたら、身が持たない。
だから他者といる技法にあるように「感情管理」が必要らしい。
本書を読んだ直後の感想は、2割くらいほうと読むところがあったが、残り8割は正直、著者以外の人がやればかなり「ヤバイ」雰囲気のものが含まれていて、中島のような古タヌキ以外に適用できないものであると思った。
それはあとがきを書いている仲正氏も同様の意見のようだ。
はっきり言うと「ついていけない」のである。
わざわざ波風を立てて怒りについて学ぶという手法は特に若者にとっては致命的な戦略になりえるといえるだけに中島の主張はかなり危うさをもっているように思う。どちらかといえば、「怒り」を学ぶより「防御」を学ぶ方が特に若者(弱者)には優先順位が高く、そのためには、波風を立てるより、ディセンシーに生きる方法を学ぶ方が効果的だと思う。
それと仲正氏が以下のように書いているが、
私の内に潜んでいる極めて個人的な不快感を、特定の相手めがけて全面的に「表出」したいとは、「私」には思えないのである。
まったく同感である。
まあ年をとれば違った風に感じるのかもしれない。
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