| 2007年11月04日 |
モダン・ゴルフ - ベン ホーガン - その5
謙虚であること・・・・これは、魔法の言葉だ。
ゴルフは世の中に数多くある娯楽の中で、人をもっとも謙虚にさせる。
そのような理由だけでも、ゴルフは人間が発明したものの中で、もっとも優れたゲームだといえるかもしれない。
「私はこのゲームの秘密をすべて知り、”魔性の女”を征服した」とは、トーナメントのチャンピオンにも、トッププロにも、アメリカの大統領にもいえない台詞だ。
ベンホーガンの「モダン・ゴルフ」は、スイングで迷ったときに戻るべき教科書である。
ベンホーガン自身が25年のプロ生活で培ったエッセンスが凝縮されているからである。
そこいらのレッスンプロが言っているのでなく、ベンホーガンがそう言っている。
ホーガンは、同時代のゴルファーの中でも飛びぬけて練習熱心な選手であったことが知られている。ホーガンは、人間のゴルフスイングは「不純物にまみれて (in the dirt) 」おり、ゆえに、たくさんボールを打ってこれを洗練されたものにすることが肝要であると考えていた。
駆け出しの頃は、フック(右打ちの場合、打ったボールが大きく左側に曲がってしまうこと)に悩まされたが、自らのスイングを半ば自動的に行うための「秘訣」を開発した。この「秘訣」は、1955年に雑誌『ライフ』の記事として紹介されたが、多くの読者は、ホーガンが、その秘訣のすべてを明らかにしたとは信じなかった。
ホーガンの信じた打撃理論は、堅固で反復可能なゴルフスイングは欠くことのできないわずかな要素から構成されるもので、この要素を正しく、そして継続して行うことが、すなわちスイングの要諦であるというものである。
ホーガンの著作『Five Lessons, Modern Fundamentals of Golf』(日本語訳版『モダン・ゴルフ』)は、最も多くのゴルファーに読まれたゴルフの手引書と評価する向きもあり、しばしば現代の「スイング理論の教祖」と呼ばれる者から剽窃されることさえある。この著書は、彼の全盛期過ぎに書かれた物であるが、ゴルフスイングのメカニズムについて、彼の熟練度と明瞭な知見を余すことなく伝えている。
名著である。
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