| 2010年01月22日 |
若きウェルテルの悩み
ときは18世紀のドイツ。ウェルテルは自分が住む街から感傷旅行(センチメンタル・ジャーニー)に飛び出した。現実社会にうまく適応できず、青春が放つエネルギーを自己の内面にしか向けられない青年の苦悩の物語。ドイツが生んだ最大の詩人・ゲーテが、誰もが経験する若さゆえの激情を熱烈に歌いあげた不朽の青春小説を漫画化。
思春期の若者の悩みという、多くの人が経験したであろう題材を扱った恋愛悲劇であるが、主人公のウェルテルのような繊細で大人と子供の狭間にいる若者はどこにでもたくさんいることだろう。思春期というものは不思議なもので当時としては制御できない感情群があとから考えるとなぜ?と頭をかしげるようなことが多く、誰しもが通るので共感をもって読む人も多いかもしれない。
ゲーテは、ウェルテルが自分の感情をコントロールできない状況を以下のように表現している。
楽しかったときはとうに過ぎ、目の前は暗く耳には何も届かなくなり、胸が苦しいあまり息を吐こうとすれば心臓が壊れる勢いで激しく打ち出し、そのためかえって気持ちはちりぢりに乱れる
やがて夏は過ぎ、秋が訪れ、すべては荒涼と枯れ果て、あたりはまた冬へと変わっていく。僕の頭上には暗い鉛色の雲がどこまでもどこまでも立ち込めていくだろう
本書の多くは、ウェルテルの親友であるウィルヘルムとウェルテルの手紙という形をとっている。ウィルヘルムは、ウェルテルの友であり、良き理解者である。本書は、彼の最後の言葉で締めくくられている。
君の手紙は君の魂のすべてだった。僕の涙は止まらず、胸はただ焼きつく。心やさしき友よ。君は天国では楽しくやってくれているのかい?僕はただ軋むように寂しいよ。
オススメの一冊!
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